便利なモノが次々と登場して、生活はより効率良くなりました。
しかしその一方で、家の中はモノで溢れ返り、掃除や収納スペースの確保に追われるようになりました。
便利になっているはずなのに、なぜか窮屈になっていく暮らし。
それは本当に必要なモノでしょうか?まだ足りないと思い、買い足してばかりいませんか?
モノへの執着を手放すと、手に入れることができる幸せがあります。
このページでは「持たない生活」をゆるりと始めるコツを紹介していきます。
この記事の目次
持たない生活とは?
まずは「持たない生活」について考えてみましょう。
持たない生活とミニマリストは違う
持たない生活とは「本当に必要な物や大切にしたい物を大事にすること」です。
なんでもかんでも捨てることが正解ではありません。
持たない生活のイメージは、「極端に物を減らし、必要最低限の物だけの質素な生活」という人が多いかもしれません。これはミニマリストの考え方です。
きちんと取捨選択をして、自分でコントロールすることが持たない生活で大切なこと。
自分が把握できる物の数には限界があります。
いつ使うか分からない物が多いと、探し物を見つけるのも一苦労です。
掃除は物を移動させるところからスタートなので、どんどん億劫に。
ぎゅうぎゅうに押し込んだ物に埃がたまり、見て見ぬ振りをしている人もいるのではないでしょうか?
そんな家の状態ではとてもリラックスできませんよね。
持たない生活は、生活環境もこころの状態もより健康になります。
持たない生活のメリット
持たない生活のメリットをざっくり挙げました。
- 掃除がしやすくなる
- 時間が手に入る
- 節約できる
- リラックス環境
人生で大切な「時間・お金・環境」が手に入ります。
掃除がしやすくなる
掃除のジャマをする物が少ないので、スムーズに掃除ができます。
物が多い場合、移動させたり、処分することから始まるので、掃除に取りかかるまでに時間がかかってしまいます。
・おしゃれなインテリア類、ホコリがかぶっていませんか?
・きれいに並べているフィギュアの下、掃除していますか?
・読みかけの漫画や雑誌が散らかっていませんか?
・机の上に書類や本が積み上がっていませんか?
ひとつひとつ移動させないと、きれいに掃除できません。元に戻すときも一苦労。
めんどくさくなって結局、掃除しなくなってしまうことも…。
収納場所に物がきちんと納まっていると、ホコリがたまりにくく掃除も簡単です。
キレイな状態が持続しやすいので、格段に掃除が楽になります。
時間が手に入る
探し物をする時間や、どれにしようか悩む時間が減るので、時間にゆとりができます。
物を持たない生活を始めると、どこに何があるのか、家の中の状態をしっかり把握できるようになります。
たとえば、服を厳選することで、毎朝、何を着ようか悩む時間が少なくなります。
・似たような服が何枚もありませんか?
・普段、着ている服は全体の何割ですか?
・何年も着ていない服はありませんか?
・痩せたら着ようと思っている服はありませんか?
たくさんの服の中から決めるのは大変な作業ですが、お気に入りの中から1着選ぶことは簡単ですよね。
どれにしようか考える時間が少なくなるので、時間に余裕ができます。
時間に余裕ができると、ささっと掃除をしたりできるので(しかも掃除が楽!)、相乗効果が高まってどんどん家がきれいになります。
節約できる
本当に必要かどうかをよく考えてから購入するので、余分な物を買わなくなります。
世の中には便利な物がたくさんありますが、既存の物で代用できたり、似たような物をすでに持っている場合がほとんどです。
便利そうと思って買ってみたものの、結局1回しか使っていないなんてことはありませんか?
・素材違いのお玉やフライ返し(結局良く使うのは1つだけ)
・続かないダイエット器具類。(バランスボールなど)
・ホットサンドメーカーや薫製器など
ほとんど使わない物にお金を払っているって、もったいないですよね。
「本当に必要な物だけ買う」と決めると、余計な出費が減るので節約になります。
リラックス環境
掃除が行き届き、整頓された家で丁寧な暮らしをすると、自然とこころにゆとりが生まれます。
散らかった部屋を毎日見ていると、「片付けしないと」「掃除しなきゃ」「部屋が汚い」など、イライラやモヤモヤの原因になります。
物で溢れかえった、ごちゃごちゃした部屋では落ち着きません。
収納場所や収納方法に悩む日々ともさよならできます。
大切な物だけに囲まれた生活で、リラックスできる環境を作りましょう。
持たない生活のコツ
持たない生活のコツは、日々の生活で必要な物だけ手元に残し、普段使わない物はレンタルなどのサービスを上手く活用することです。
今は昔と違って、便利なサービスがどんどん増え、大抵の物はレンタルできるようになりました。
・旅行用のスーツケース
・冠婚葬祭用の服や小物
・来客用の布団一式
・キャンプ用品、BBQ道具
・ビデオカメラ、三脚
普段使わない物ほど場所を取りますよね。
いつ使うか分からない物は手放し、必要な時だけレンタルしましょう。
スペースを取る本や漫画は、電子書籍やAmazonプライムを利用するのもおすすめです。
図書館を利用すると、更に節約になりますよ。
「持っていたら便利かも」といった物は、大抵の場合は必要ありません。
しっかり選んで残した物は、本当に大事な物。
「大切な物を大切にする生活」ってなんだか「自分を大切にすること」に思えてきませんか?
持たない生活を始める3STEP
それでは更に具体的に紹介していきます。
【STEP1】思い切って『捨てる』か『売る』
いつか使うかもしれない物は、思い切って捨てるか売ってしまいましょう!
ほとんどの場合、その「いつか」は来ないので、収納スペースを占領するだけに終わってしまいます。
・ボールペンなどの文房具
・紙袋や封筒類
・サイズが合わなくなった服
・歩きにくい靴
・パーティ用の食器やカトラリー
日常的に使っている物はほんの一部のはず。
状態がきれいな物は売ってしまいましょう。
メルカリが人気ですが、写真を撮ったり、梱包作業がめんどうで結局やらない人も。
段ボールに詰めて送るだけで査定してもらえる便利なサービスもあります。
それでも手が進まない人は、思い切って捨ててしまいましょう。
「捨てるのがもったいない」という気持ちが芽生れば、買うときにもっと慎重になれるはずです。
【STEP2】買い物は『シンプル』or『デジタル』化する
様々な用途に使えて、長く大切に使えるシンプルな物を購入しましょう。
家の中の物を良く見てみると、なくても困らない物がたくさんあることに気付きます。
例えば、かさばる食器やキッチン道具。
何となく使えそうだと思うと、パスタ用やカレー皿など専用の物をいくつも買ってしまいますよね。
本来は、シンプルな深めのお皿が1枚あれば、煮物料理やパスタ、カレーなど万能に使えます。
キッチン道具にしても、素材や用途違いで似たようなアイテムをいくつも持っている人がいるのではないでしょうか?
シンプルで万能なタイプを1つ持っているだけで、キッチン周りはスッキリします。
本や漫画、DVDなどは本当に大切にできる物だけ購入し、電子媒体を上手く利用しましょう。
・本、漫画→Kindleなどの電子書籍
・DVD、アニメ→AmazonプライムやHuluなど
電子書籍はかさばらないし、本より安く購入できるので節約になります。
どうしても買いたい人は、「この場所に入るだけ」とルールを決めると、増え過ぎないのでおすすめです。
なぜ必要なのか、何に使えるのかをしっかり考えて、大切にできる分だけ購入しましょう、
【STEP3】片付ける
物を使ったら、元の場所に片付ける習慣をつけることが大切です。
せっかく物を減らしても、散らかっていては全く意味がありません。
チェック項目
・戻す場所は決まっている?
・収納場所に収まっている?
・家の中のモノを把握できている?
不必要な物がなくなったからこそ、今ある物を大切に扱いましょう。
一気にやるのではなく、STEP1〜3までを何度も繰り返しましょう!
まとめ
持たない生活は、好きな物だけに囲まれたシンプルな暮らしです。
ただただ捨てるのではなく、大切なモノを選んで大事にしていくことが大切です。
レンタルや電子媒体などのサービスを生活に上手く取り入れてみてくださいね。
慌ただしい日々の生活から開放され、心地よい居住環境が手に入るはずです。
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