靴は外出時には必ずはくものであり、洋服以上にTPOが求められるアイテムです。
たとえば「面接の日にサンダルしかない」「海へ行く日に登山靴しかない」となると、困りますよね。そのため、ほとんどの人がある程度の種類の靴を常備しているはずです。
そこで今回は、靴にムダなお金をかけずに済むようにするための、節約&お手入れのコツを伝授します。
この記事の目次
節約したいのに靴を買い替える理由
靴を買い替える頻度は、人それぞれですが、靴がファッション費のなかで占める割合は意外と高いもの。試しに、玄関に並んでいる靴の代金を計算してみてください。
しかし「靴代を節約したい」と思っても、洋服よりも節約が難しい理由は、「靴がくたびれやすい」からです。
布のズック・スニーカーを買い替える理由
「はきやすいし、デザインは気に入っているんだけどなあ」と思っても、以下のような理由があるとズックやスニーカーを買い替えざるをえなくなってしまいます。
- 布の汚れが洗っても取れない、布に穴が開いてしまった
- ゴムの底がすり減って、底にも穴が開いてしまった
- 中敷きが汚れ、臭いが取れなくなってしまった
布の靴は、革靴以上に汚れやすいもの。また布は臭いも染み込みやすいため、スポーツに使っている靴の寿命は、なかなかに短くなってしまいます。
革靴(合皮の靴)を買い替える理由
革靴は、男女ともに仕事用がメインであり、デザインや見た目に気を配る必要も出てきます。そのため、買い替えの頻度が上がってしまい困っている人も多いはずです。
- つま先や内側の側面がすれて、革がはげてしまった
- ヒール部分や、靴底が消耗してしまった
- ピンヒールの釘が出てしまった
- 雨のシミなどで変色してしまった
- 内側、外側にカビが生えてしまった
- 買ったはいいが歩きにくく、使えない
どうでしょう。思い当たることはありませんか?
しかし仕事で使う靴は、みずぼらしいといけませんよね。そのため金欠でも泣く泣く買い替えているのではないでしょうか。
買い替えの頻度を下げて、靴代を節約しよう
お金がないときは、ついつい安い靴を買ってしまいがちです。
しかし靴代を節約したいと思うなら、安い靴を買うことよりも、1足の靴を長持ちさせることにエネルギーを使うことをおすすめします。
その大きな理由は
「足になじんだ、歩きやすい靴は、1日でも長くはくべき」
だからです。
新しい靴を買って、ワクワクしながら翌日はいて外出をしたら、痛くなったという経験は誰にでもあると思います。靴ずれが起きたり、つま先が痛んだりして、「ムダな靴を買ってしまった…」と泣いたこと、ありますよね。
買い替えのたびにそんなことをしていては、決して靴代は節約できません。
今はいている靴を、可能な限り大切にすることが、節約への近道です。
靴を長持ちさせる7つのコツ
それでは、靴を長持ちさせて節約をするためのコツを伝授します。
基本① 毎日履かない
靴は、1日はいたら休ませるのが基本です。
これには
- 1日分の臭いを取る
- 雨や汗などの湿気を飛ばす(カビの予防になる)
- 革の伸縮を落ち着かせる(伸びたまま形が固定されるのを防ぐ)
という効果があります。
仕事で毎日はいている靴があったら、その靴をはきつぶすのではなく、同じものを2足購入して交互にはくほうが、最終的には2足とも長持ちします。
基本② 正しくお手入れする
はいたら脱ぎっぱなしで玄関に放置…劣化したら買い替え…ではなく、ちょっとだけメンテナンスをすることで靴は劇的に長持ちします。
革靴
- 革靴用のブラシ、またはスポンジなどで外側についたホコリや汚れを取ります
- 靴用クリームを塗り、柔らかい布でやさしく靴の表面に伸ばします
- クリームの余分な油を残さないように、布でキュキュッと磨き上げます
靴用クリームには、革の栄養分と、保護するための成分が入っています。汚れ落としは毎日、クリームを使ってのお手入れは2週間に1回を目安に行いましょう。
スエードの靴
- スエード用のブラシで、スエードの毛の中に入ったホコリを取り除きます
- スエード用の栄養スプレーを全体にプッシュしておきます
スエードの靴の長持ちのコツは、「雨の日にははかない」です。
また買ったときに防水スプレーをかけておくことも大切です。
布の靴
- ちょっとの汚れは帰宅後すぐに濡れた布で拭き取っておきます
- 定期的に中性洗剤で水洗いをして、1週間以上乾かしてからはきます
ごしごし洗えるのは布の靴のいいところ!
しかし完全に乾く前にはいてしまうと、臭いや劣化のもととなるので、日にちに余裕を持って洗うようにしましょう。
基本③ 靴のメンテナンスにお金をかける
大切な靴を長持ちさせたいなら、プロのメンテナンスにお金をかけてみてください。
男性なら靴磨き、靴底の修理。
女性ならヒールのかかと。
定期的にプロにメンテナンスしてもらえば、靴は驚くほど長持ちします。
女性のヒールのかかとも同様です。釘が出てしまい「カツカツ」という音がし始めたら、買い替えではなく、ゴムの交換へ。お店によってはチケットを買うと1回あたりの金額が安くなるところもあります。
基本④ 靴箱の風通しを良くして、カビに気を付ける
靴の最大の敵ともいえる、カビ。カビが生えてしまった靴は、なかなかキレイになりません。そして玄関の靴箱は、とてもカビやすい環境です。
カビ防止策としては、
- 靴用のカビ防止スプレーを使う
- 靴箱の中の環境を良くする
の2点がおすすめです。
まずは靴箱の風通しをよくしましょう。休日や、掃除の日には、中から靴を出して湿気を飛ばします。靴箱の中には湿気取りや黒炭などを入れ、カビを増やさないように。
靴箱のカビは、中にしまってある靴すべての影響します。掃除をさぼったばかりに、靴が全滅し、何足も買い替えないといけなくなった…ということのないようにしましょう。
基本⑤ 中敷きを使う
靴には必ず中敷きを入れましょう!
靴の中が蒸れて中敷きが黒ずんでしまったり、汚れが目立つようになってしまうと、大切にする気持ちも失せてしまいます。
おすすめはシューズショップで買える、用途別の中敷きです。
しかし、そこまでこだわらなくても、100円均一で買える中敷きでOKです。
特に、足の臭いが気になる場合は、定期的に交換できるリーズナブルなものを選んでください。
またパンストをはく女性にとって、足の臭いや靴の中の劣化は悩みのタネ。パンプスを長持ちさせるためにも、中敷きを使うようにしてみてください。
基本⑥ 靴箱にある靴を断捨離する
靴代を節約したければ、靴箱の中を整理しましょう!
はかない靴、ボロボロの靴をより分けて断捨離することで、本当に必要な靴だけが残ります。
その靴たちをキレイに並べ、嫌でも目に入るようにしておくのです。
すると、「これらを大切しよう」という意識改革ができ、自然に靴をていねいに扱うようになります。
また少数精鋭の靴だけ持つことには、靴の衝動買いを減らせるというメリットもあります。「同じような靴を持っていたかもしれないけど、安いからいいか」というムダ買いが激減するのです。
靴箱の中には「はき心地の良い、歩きやすい、お手入れされた靴」だけが並んでいるようにしてみてください。
基本⑦ お気に入りのブランドを見つける
靴は、失敗しやすいアイテムです。
また洋服と違い、着回しの工夫をしたり人にあげたりできないため、失敗したら処分をすることになってしまい、コストアップになってしまいます。
それを避けるためには、靴を見た目で買わず、自分の足に合ったブランドを見つけることが最優先です。
また靴はネットで買うと失敗しやすいアイテムでもありますが、1足買ってみて「良かった」と思うなら、同じショップで数足買ってみることをおすすめします。「このショップの〇センチの靴は、間違いない」というネットショップを見つけたら、ラッキーだからです!
もしくは店員さんがいる店で購入し、お手入れのアドバイスをもらうことで、その靴を長く大切にはくモチベーションもアップします。
トータルで靴代を節約するためにも、「安もの買いの銭失い」にならないよう、自分の足にフィットするブランドを見つけましょう。
靴代を節約するために、今すぐできること
靴は、買い替えるよりも、長持ちをさせる工夫をすることで節約になることが分かりました。
なるほど!と思った方は、今すぐに以下のアクションを取ってみてください。
- 靴箱の扉を開けて、風を通す
- はかない靴、汚い靴をゴミ袋に入れる
- 修理やヒール交換に出す靴をまとめて紙袋に入れる
- いらない布を探す。Tシャツやタオルなどコットンのものがベスト
ここまでやっても、なんと1円もかかりません。
そして、この行動を取ると…不思議なことに、急に「靴をキレイにしたく」なります!
さてその次は
- 靴磨き用品を買ってくる(100円均一にもあります)
- いらない布と、靴磨き用品で、靴磨きをする
- 修理に出す靴を、お店に持って行く
ここまでやったら、もう一歩です。
- 靴箱の中をカラにして、拭き掃除をして、湿気を飛ばす
- 磨いた靴、修理から戻った靴をキレイに並べる
さあ、どうでしょう!?
靴箱の中が見ちがえるように美しくなったと思います。
その中の靴をていねいに使えば、もう靴のムダ買いをする必要はありません。
せっかくの靴代は、「汚くなったから買い替えるため」ではなく、「気分を上げるような、欲しいデザインの靴をお迎えする」ために使いたいですね。
まとめ
「いい靴は、あなたをいい場所へ連れて行ってくれる」ということわざがあります。
靴は、あなたをどこかへ運んでくれる大切なアイテムです。だからこそ、ムダな靴代を払わなくてもいいように、今ある靴を大切にはくようにしてみてください。靴代の節約に必要なものは「習慣」です。それを頭に置いて、足元をいつもキレイにしておきましょう。
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